実務家教員養成課程の授業を受けた際、ドナルド・ショーンの「省察的実践とは何か−プロフェッショナルの行為と思考」を紹介されたのだけど、値段高いし440ページあるので(長い本を読みませんといういみではないのだけど)もう少しライトな方がいいかな、ということでこの本を読んでみることにした。
個人的に「行為しながら考える」というのは、知力だけでなく体も使っているプロフェッショナルという感じがしてけっこう好きだ。この本から考えさせられる「専門性とは何か」というテーマ。ジョブ型雇用などで専門性をもって自分らしく働きましょうとは言うものの、医師、弁護士にはじまるいわゆる士業のプロフェッションとそうではない営業、人事、といったプロフェッションまで広くとらえることも出てくる。
私自身は、きちんとアカデミックで扱われる分野を示すことができて実践的な課題解決をもたらすスキルといえるならば、プロフェッション(自分の専門性)と言っていいのではないかと考えている。そうなると私は、電波・光波伝搬という伝送工学と、技術サービスのシステムに関する企画、設計、評価という経営システム科学を研究し実践する専門家なんだろうな。
この本を読んでいて情報化社会(Society 4.0)における情報の非対称性をこれほど哲学的に書いたものはないのではないかと思う。情報の非対称で典型的な専門サービスは、医療、法律、金融などだ。そして、専門家とクライアントの関係性や研究と実践の往復について深い考察を示すことは、情報化社会の次にくる価値創出社会(Society 5.0)に対して一つの職業人の在り方を示しているようにも思えた。
ドナルド・ショーンの言う「技術的合理性」、「実践的認識論」、熟達者と反省的実践家の違い、など本に登場する概念についてノートしてみると、生産財としての情報商材を提供する専門サービスの特徴をもつ「技術サービス」について、より特徴や定義を明確化できるかも、と気づきを得た。特にこの気づきは、技術サービスを提供する人材をどう育成するかという点で役に立つと感じた。今後の実務家教員のキャリア形成に役立てたい。
個人的に「行為しながら考える」というのは、知力だけでなく体も使っているプロフェッショナルという感じがしてけっこう好きだ。この本から考えさせられる「専門性とは何か」というテーマ。ジョブ型雇用などで専門性をもって自分らしく働きましょうとは言うものの、医師、弁護士にはじまるいわゆる士業のプロフェッションとそうではない営業、人事、といったプロフェッションまで広くとらえることも出てくる。
私自身は、きちんとアカデミックで扱われる分野を示すことができて実践的な課題解決をもたらすスキルといえるならば、プロフェッション(自分の専門性)と言っていいのではないかと考えている。そうなると私は、電波・光波伝搬という伝送工学と、技術サービスのシステムに関する企画、設計、評価という経営システム科学を研究し実践する専門家なんだろうな。
この本を読んでいて情報化社会(Society 4.0)における情報の非対称性をこれほど哲学的に書いたものはないのではないかと思う。情報の非対称で典型的な専門サービスは、医療、法律、金融などだ。そして、専門家とクライアントの関係性や研究と実践の往復について深い考察を示すことは、情報化社会の次にくる価値創出社会(Society 5.0)に対して一つの職業人の在り方を示しているようにも思えた。
ドナルド・ショーンの言う「技術的合理性」、「実践的認識論」、熟達者と反省的実践家の違い、など本に登場する概念についてノートしてみると、生産財としての情報商材を提供する専門サービスの特徴をもつ「技術サービス」について、より特徴や定義を明確化できるかも、と気づきを得た。特にこの気づきは、技術サービスを提供する人材をどう育成するかという点で役に立つと感じた。今後の実務家教員のキャリア形成に役立てたい。